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院長が考える、社会のヒーローになってはいけない(ならないほうが健全な)職業 3 つ。

[2025.08.03]

日曜日ですが本日も午前中に総合診療のオンラインワークショップを受講し、その後はひたすら仕事しておりました。そんな日曜日が全く苦でなくなってきたこと自分を嬉しく思うようになってきた院長です。でも早朝と合間合間で運動・ウォーキングして現在 7930 歩。なんとか本日も 8000 歩は維持できそうですが皆様如何お過ごしでしょうか。

仕事しながらずっと YouTube を聞いております。いやー本当にいろいろと考えるひとがいて面白いですね。Chat GPT に聞いてみたところ、現在日本人の登録者数ナンバーワンは ISSEI/いっせい さんという方で、なんと 6490 万登録(本日調べ)。思わず笑ってしまうショート動画がたくさんあって若干仕事にならない時間をつくってしまいました。

そんななか、院長は現在登録者数 985 万人で日本 22 位の すしらーめんりく さんの大ファンです。おばちゃんの家にびっくりするようなカタチで潜んでいたり防具をつけてプロボクサーに殴られたりスーパーマリオブラザーズの "ファイヤーマリオの火の玉" を実際に作ったりコワいのがすごく苦手なのに両手に熱湯を持って VR のホラーゲームをやる、など爆笑あり実験的な面白さありホッコリ感ありの素晴らしいチャンネルです。知らない方は是非ご視聴を。

YouTuber という言葉が世間一般に広がって「動画制作で年収◯億!」とか「好きなことで生きていく」なんて言葉がいろいろなところで聞かれるようになった時代がありました。小学生の「なりたい職業ランキング」に "ユーチューバー"、"ゲームクリエイター" とかあると、なんてけしからん!とか言っていたテレビのコメンテーターもいましたが、エンタメを仕事にするというのは想像を絶するような過酷なことだと思います(だから芸人さんになりたいひとはいっぱいいても、続けられるひとは一握りなのでしょう)。その分、そんな彼らをみてわれわれは応援したり、批判したりと自由気ままに評価しています。これで世の中全く問題ないのだと思います。子どもたちがエンタメ界のヒーローに憧れるのは個人的にはいい傾向なのではないでしょうか。だって、彼らは “誰かにワクワクを届ける仕事” をしているから。

一方で、院長が個人的にあまりヒーローとしてまつりあげるのはどうか・・・と思う職業が  3 つあります。それは警察官・弁護士と、医師(ここでは臨床医に限定します)です。皆さんはどういうときに警察のお世話になるでしょうか。まあ免許証の更新とか遺失物を届けるとかだったら普通にありますが、「事件に巻き込まれそう」とか「実際に被害を受けたとき」などが思い浮かぶと思います。つまり、これらは「困ったときに "ありがたい" と思ってもらえる職業」なんです。弁護士も医師もトラブルが起きたときに頼る「駆け込み寺」のような存在。

言ってしまえば、これらの職業は「社会の保険」のようなもの。日々の暮らしを支える“縁の下の力持ち”。でも、これらが「ヒーロー」扱いされ始めると、ちょっとおかしなことが起こる。

たとえば、医師がヒーロー視されすぎるときの弊害を考えてみると、
・「医者になることがゴール」みたいな若者が増える
・「医者なら何でもできる」と誤解される
・医療が聖域化して、改革や改善が遅れる   こんな事態になる可能性があります。実際、医療の現場では今も「IT 化」がなかなか進んでいませんし、警察や司法も「どんどん新しい発想が生まれる」という業界ではありません。つまり、社会を前に進めるエンジンにはなりづらい職業と思うのです。

じゃあ、誰が “ヒーロー” であるべきか。それは、「今の社会の課題を正しく理解し、次の時代の可能性を見せてくれる人たち」でしょう。つまり、ビジネスイノベーションを起こしている人たちです。

医療業界でで言えば、たとえば

  • IT で教育格差を解消しようとしているベンチャー創業者

  • 車椅子ユーザーの移動を支援する自動運転 AI を開発するエンジニア

  • 地方の過疎地に医療を届けるために仕組みを作っているベンチャー

こういう人たちこそ、子どもたちに「こんな未来があるんだ!」と目を輝かせてもらえる存在じゃないでしょうか?こういった仕事はリスクと背中合わせで、安定からは程遠い業種です。しかしながら、彼らは「明日の希望」をつくっており、10 年後・20 年後の世の中をガラッと変革してしまう可能性を秘めています。

48 歳生きてきて、院長には残念ながらそういった "イノベーション" を起こす力はあるように思えません。本当に残念ながら。だからこそフロンティア・スピリットをもって挑戦するひとびとを自分なりに応援していきたいと強く思っております。

・・・なんだか暗い話になってしまいましたが、明日はもう少しこのハナシを続けてまいります。

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